社内のオンライン会議などであれば、ノートパソコンについているカメラを使用されている方も多いと思います。ですが、オンラインセミナーやパネルディスカッションを配信したいとなると、ノートパソコンのカメラでは心もとないですよね。その場合には外付けのカメラを使用することになりますが、いくつか種類があるので一部紹介します。

Webカメラ

パソコンにUSBで接続するタイプのカメラをWebカメラと呼ぶことが多いです。Webカメラだと画質が悪いとか、Webカメラでは物足りないとかいう話も聞きますが、つまりは何をやるためにそのカメラが必要なのかという事です。Webカメラでも高画質のものはありますし、Webカメラだからこそのものもあります。ただ、多くのWebカメラと呼ばれるものは、液晶の縁に付けられるような小型のものが多く、そのためレンズも小さいです。レンズが小さいということは、集められる光の量も少なくなったり、光学ズーム(拡大)が出来なかったり。といったデメリットが出てきます。

フルHDのWebカメラで、Webカメラと言われて思い浮かぶものがこのタイプではないでしょうか。オートフォーカスでマイクも内蔵されており、デスクトップパソコンにこれを接続すれば、zoomやSkypeなどに参加できるようになります。 こちらは同じUSB接続タイプのWebカメラでも、リモコン操作で左右350°、上下60°カメラの向きを調節できます。また、3倍の光学ズームも搭載しています。
さらにこちらは光学ズームが20倍のもの。リモコンに9か所のプリセットを登録できるので、会議室などでどの席の人が発言した時には何番などと決めておけば、常に発言者を適切な大きさでWeb会議で映すことができます。
またこの機種は上下反転機能も付いているので、天井に取り付けぶら下げて使用することも可能です。

ビデオカメラ

ここで紹介するのはビデオカメラ。家電量販店では運動会などで使用することを目的として売られています。これをZOOMやSkypeなどで使用するには、HDMIやSDIといったビデオカメラからの出力をUSBに変換する機械が別途必要になります。

 SONYのビデオカメラです。光学30倍のズーム機能に加え、SONY独自の空間光学手ブレ補正。焦点距離26.8mm。HDMIマイクロ端子となるので、この出力を変換してライブ配信では使用することになります。  パナソニックのビデオカメラです。光学50倍ズーム。焦点距離28mm。ミニHDMI端子となります。
家電量販店で売られているカメラですと、他社もありますが、上記どちらかがおすすめかなと思います。使用用途によって、広角26.8mmをとるのか、光学50倍ズームをとるのか。室内の会議で使用しようと思う場合は、広角が意外と引けなくて(人物とカメラを離さないといけない)26.8mmというのは魅力です。一方、ホールや講演会場などですと客席の一番後ろにカメラを置いて撮影することもありますから、50倍の光学ズームが魅力となります。
Webカメラだと、焦点距離を35mm換算で書いてあることが少なく、視野角78度などと書かれています。(ロジクール ウェブカメラ C920n)例えば視野角78度は、35mm換算の焦点距離22mmに相当します。随分と広角なのがわかりますね。ちなみに普通のビデオカメラですとここまで広角なものはないです。
こちらはSONYの業務用カメラの中で一番低価格帯の機種です。ですが、1.0型積層型CMOSセンサーといって、記録するセンサーが家電量販店で売っているビデオカメラよりも大きいのが特徴です。そのため、画も綺麗で明るく撮影できます。業務用(XLR端子)マイクを付けることができ、業務用(SDI)出力を持っていることも特徴です。
また、直接、シンプルライブストリーミング機能(RTMP/RTMPS配信機能)を使用して、YouTubeライブ、Facebookライブ、およびVimeoにライブ配信が可能です。さらにこの上にPXW-Z190という機種があります。1/3型 3CMOSを搭載し4K60p収録が可能になっているほか、ズームとフォーカスを切り替えて使用する1リングなのに対して、Z190はレンズ部分についているリングが独立しており操作性が格段に向上します。
JVCの業務用カメラとなります。HDMIそしてSDIの出力もついているほか、SONYだと上位機種のみであるズームとフォーカスリングも独立しています。もちろん、業務用(XLR端子)マイクを付けることができますし、ライブストリーミング機能も搭載しています。まさに機能盛沢山となっているのに、価格はSONYのZ90よりも安くなっています。

ただ、まぁSONYと比較してどうかとなれば、細かな部分で安価な部品を使っているとは思われます。例えば液晶画面。結構実際に撮影されるものよりも色再現が悪いですし、フォーカスも合わせづらい。SDI出力に関しても、他メーカーよりもケーブル延長が利かなかったりします。1台奮発して!とお勧めするのであれば、SONYをお勧めします。ですが、ライブ配信でカメラ4台揃えます。となってくると、Z190と比較して1台10万円。4台で40万円の差となってくるわけで…

デジタル一眼カメラ

一眼レフカメラというと、写真撮影のイメージが強いですが、最新の機種は動画撮影にも力が入っていますし、直接パソコンとUSB接続が可能な機種(別途アプリも含め)が増えてきています。写真の画質や色味などの好みは置いておいて、ライブ配信に使えるかどうかという点においては、HDMI出力がクリーンでされるかが大事です。一眼レフカメラのHDMI出力は、そもそも撮影した静止画を、テレビに繋いでみんなで見る。という事が目的でした。なので、機種によっては撮影したものしかHDMIでは出力されないという事があります。また、出力されても、メニューや様々な設定情報も一緒に出力されてしまうものもあります。「HDMIにクリーンでスルーアウトされる」これでないと、配信用として使うことができません。
そして、レンズ選びも重要ですね。ビデオカメラでは出せないボケ味はこのレンズ選びで決まります。ただレンズ選びは撮影する被写体とカメラの位置によって決まってくるものでもあるので、それぞれ適したものをとなってしまいます。

SONYのデジタル一眼カメラ「α7S III」まだ発売されたばかりで、Amazonで商品登録がされていませんでした。ただ、このカメラは一眼タイプのカメラで配信・動画撮影をする方にはぜひともお勧めしたい一台です。とはいっても、業務用のビデオカメラよりも値が張りますし、レンズも複数本揃える必要がありますので数台所有しようと思うと数百万円コースになってしまいます。

このα7Sシリーズは、暗闇に強い。暗部に強いのではなく、暗闇に強いといえるほどです。また、フォーカスワークがAFで出来るようにもなりました。リアルタイム瞳AFも優秀です。そしてこの IIIからHDMI端子が標準サイズになりました。いままではマイクロHDMIととても壊れやすい端子だったのですが、外に持ち出す方にとっては、この改良は大きな魅力ではないでしょうか。

配信でよく使用されているデジタル一眼カメラというと、パナソニックのDC-GH5が挙げられます。カメラボディの価格がお手頃であるのに加え、レンズマウントがフォーサーズということで、レンズの価格もフルサイズのものと比べると安く抑えることができます。4K60P対応ミラーレス一眼ということで、発売当初から一眼動画撮影においては注目を集めた機種で、発売から3年以上経過していますがいまだ第一線で活躍しているカメラです。

ボディ内手ブレ補正を搭載しており、レンズに手振れ補正機能が無い場合でも安心して撮影に臨めます。また、前の機種では一度動画撮影をスタートすると、ホワイトバランスやフォトスタイル等の撮影設定を変更する為には一度動画記録を中断し、新たに設定し直してから再スタートする必要がありました。ビデオカメラだと撮影中に普通に操作できるものも、一眼カメラだとできないことが多くあります。ですが、GH5では、撮影中でも撮影設定の変更が可能で、急な撮影環境の変化にも柔軟に対応することが出来ます。

変わり種カメラ

配信に使用するカメラとして主なものは、上記に挙げたようにWebカメラ、ビデオカメラ、デジタル一眼カメラが一般的です。ですが、場合によってとても使い勝手の良くなるものも紹介しておきます。

SONYがVlog用カメラと銘打っている、デジカメです。このZV-1は、操作ボタンの配置など動画に配慮がされており、いままで静止画撮影用であるデジカメを動画重視のデジカメに変化させたものとなっています。基本性能も比較的高めなデジカメで、コンパクトなカメラでありながら、1インチセンサーと明るいレンズによる背景のボケが楽しめるが魅力です。「背景のボケ:ぼけ」、「背景のボケ:くっきり」の設定などもあり、要は絞り値を変化させている訳ですが、ボタン一つで背景のぼけの表現を切り替えてくれるのは、初めてに方にも直感的でとても便利な機能です。

そして特筆すべき特徴としてZV-1には「商品レビュー用設定」の機能があります。
動画で商品紹介する時に、カメラ前に商品をかざして、フォーカスが顔から手元の商品へとスムーズに切りかわるのがベストです。しかし通常自撮りで撮影してフォーカスが顔に合うと、AFで顔認識されますからフォーカスを商品に移すためには一度顔を隠してから、商品にフォーカスを合わせたりしていました。これが「商品レビュー用設定」をオンにすると、顔と商品の間のスムーズなフォーカス移動ができるようになります。

アクションカムとして有名なGoProですが、こちらもウェブカメラ機能が付きました。状況に合わせて視野角を簡単に設定できます。狭角、歪みのないリニア、広角、SuperView (スーパービュー) の 4 つのレンズから選択可能で、狭角といってもこれが一番の望遠となるわけですが、これで27mm相当です。Webカメラ的に利用するのであれば、リニア(19~39mm)がいいかと思います。

HyperSmooth 2.0 (ハイパースムーズ 2.0) 手ぶれ補正機能は、バイクや自転車などに取り付けた場合でもぶれを軽減してくれるほど強い手振れ防止機能を備えています。またGoPro8は水深 10 m まで完全防水にもなっています。もちろん、ケーブルをつないだ状態では防水ではありませんが、ウォータースポーツの撮影もされる方であればうれしい機能ですね。

USBでパソコンと直接接続してZOOMやSkypeにカメラとして認識される機種なら問題ありませんが、HDMIやSDIをパソコンに入力させるには、USBに変換する機械が必要です。コロナ需要から各社から販売されていますが、いくつかご紹介しておきます。

AJAというメーカーのもので、高額ですが高い互換性と堅牢、信頼性から放送局も多く使用する安心のコンバーターです。 I-O DATAが出しているHDMI → USB変換アダプター。
CHD312 最近出てきたのが、この格安コンバーター群です。Amazonでは同じ見た目でもっと安いのも出回っているようですが、あまりにも安価なものは注意が必要でしょう。

左のものは、サウンドハウスが販売しているものとなります。

これもHDMIをUSBにしてくれるものと言っていいでしょう。ATEM Mini Proです。

 

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