ライブ配信機材の中心を担うのがスイッチャーです。映像切り替えのための機械ですね。大きく2つのタイプがあります。1つはハードウェアタイプ。もう1つはソフトウェアタイプです。
昔は放送局でしかスイッチャーは使用されませんでしたので、数百万円。数千万円するものが主流でした。昨今、ライブ配信のブームにより、ハードウェアタイプもソフトウェアタイプも、安価な価格で色々なメーカーから発売されています。ここでは、少し背伸びすれば手が届くものまでを紹介します。

ハードウェアタイプのスイッチャー

Roland V-1HD+
2020年冬現在、ライブ配信を始める方に一番お薦めしたいスイッチャーです。安定度、そしてPreviewとProgramが別々に出力される点で、次に紹介するATEM Miniシリーズよりもおすすめポイントです。これだけでは配信できないため、配信にはUVC-01 USB VIDEO CAPTUREを使用して、スイッチャーアウトをUSBでPCに取り込み、OBSやZOOMなどで使用することになります。
Blackmagic Design ATEM Mini Pro
(Blackmagic Design ATEM Mini、Blackmagic Design ATEM Mini Pro ISO)
一番安いATEM Miniは3万円台で購入可能。スイッチャーの価格破壊商品です。USB(UVC)出力が出ているので、パソコンと接続すればそのままZOOMやSkypeでも使用することができます。また、ProとISOではLANを接続すれば直接YouTubeLiveやFacebook Liveに配信が可能です。ただ、HDMI出力はProgram/Previewの排他仕様なので接続方法や他の機材の導入も同時検討が必要です。
Avmatrix PVS0613
13.3インチディスプレイ一体型スケーラー搭載6入力ポータブルマルチスイッチャーです。ノートPCのような開閉設計で、まさにオールインワン。SDIx4系統 / HDMIx2系統の入力があるので、多くのシーンで活躍できるスイッチャーです。
こちらも、USB(UVC)出力は無いので、PCで使用するためにはキャプチャー機器が必要になります。
Roland V-8HD
HDMI 8 入力/3 出力。PinP やキー合成、テロップなど最大 5 レイヤーを使った画面演出が可能になっています。多くのイベントなどでも使用されており、複数画面に違う画を出力せることも可能です。
こちらも、USB(UVC)出力は無いので、PCで使用するためにはキャプチャー機器が必要になります。
Roland VR-50HD MK II
入力端子はSDIとHDMIと4つずつ付いていますが、切替ソースとしてはどれかを選ぶ4ソース仕様となります。音声はXLR端子がついており、フェーダー操作で音声ミックスが可能です。USB(UVC)出力も搭載されています。中規模イベントまでの配信を実施するのに適した、オールインワン・スイッチャーだと思います。
Blackmagic Design ATEM Television Studio Pro 4K
4Kのスイッチャーです。配信としてはまだ4Kでの配信にはならないかもしれませんが、収録やイベント会場での投影では活きてくるでしょう。8系統の独立した12G-SDI入力となっており、他のATEMスイッチャーと同じく、ATEM Software Controlを使用することで多くの機能拡張が可能になっていきます。
配信をするには、UltraStudio Recorder 3GなどでThunderbolt 3にするか、USB(UVC)出力できるキャプチャー機器が必要です。
Blackmagic Design ATEM Constellation 8K
4 M/E、40個の12G-SDI入力、24個の12G-SDI Aux出力、4つのDVE、16のキーヤー、4つのメディアプレーヤー、4つのマルチビューア、2つのSuperSource、各SDI入力にスタンダードコンバーターを搭載しています。とてもパワフルなスイッチャーです。ATEM Software Controlを使用してPCからのコントロールが可能ですが、この規模のスイッチャーを操作するには、ATEM Advanced Panelシリーズを同時導入する必要があるでしょう。

ソフトウェアタイプのスイッチャー

WindowsもしくはMacにインストールして使用するものとなります。

OBS(Open Broadcaster Software)
スイッチャー配信ソフトウェアとしては、一番多くのシェアがあるのではないでしょうか。なんといっても無料で使用できるオープンソースのソフトウェアで、アップデートされ続けています。日本語にも対応しています。ただし、複数の配信先に配信することはできません。とは言え、ソフトウェアによるスイッチング・配信を始めてみるには、このOBSから始めるのが良いでしょう。
XSplit Broadcaster(有料版)
ゲーム配信の方に多く利用されている印象があります。配信画面を作る際の操作性が高いのがXSplitの特徴です。ディスプレイ上の画像を選択したい場合、Screenキャプチャーからスマートセレクションを選んでマウスを目的の画像上でドラッグすると自動的に画像範囲を選択してXSplitのプレビュー画面に反映させてくれます。ほかにも画像の切り抜きがワンタッチでできたり、シーンの切り替え時にエフェクトを簡単に挿入出来たりと、操作を助けてくれる機能が多く備わっています。
Wirecast
ライブ配信業務のスタンダードになっています。無料で使えるソフトと比較して、高画質かつ高機能であることに特徴があります。映像のクオリティにこだわる方や、本格的なライブ配信を始めてみたい方におすすめです。
vMix(Pro)
弊社でも業務に使用しているスイッチャー・配信ソフトウェアになります。
高機能で自由なショートカットとトリガーにより、自分の環境を自由に組むことができます。Elgato StreamDeckなどのUSB接続コントローラーはもちろん、MIDIおよびBluetoothコントローラーもインターフェースとして使用することができます。しかも、非常に多くの機能を自由に割り当てることができるため、自分のその案件のためのコントローラーという設定も可能です。
もう1つ強力なものがグラフィックスとアニメーション、バーチャルセットといったものを作成するソフトうぇが同梱されている点です。このvMixに含まれるvMix socialは、YouTube、Twitter、Facebook、およびTwitchのコメントを取捨選択して表示させることができるものです。
また、vMix Callは、遠隔地にいる人をゲストとして8人まで参加させることができるツールになります。URLを先方に伝え、ノートパソコンやタブレット、スマホなどからの参加者を、端末のカメラやマイクを使用して、コンテンツにビデオ参加してもらうことが可能です。配置が自由になりますので、パネルディスカッションや講演会などでも使用しやすいです。

これはどちらのタイプ?

Tricaster
コンパクトな1台のシステムの中に、テレビ放送やインターネット配信用のライブ番組作りに必要とされるほとんどの機能があらかじめ詰め込まれています。120万円くらいからTriCaster Mini 4K、TriCaster Mini Advanced、TriCaster TC410 Plusといくつかのバージョンがあり、さらに600万円ほどのTriCaster TC1という最上位機種があります。
ベースはWindowsマシンなのですが、専用ハードウェアPCとして販売されています。
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