YouTube Liveを配信する際の注意点をみていきましょう。

ネット回線

YouTube Liveで必要なネット回線とは、どんな回線でしょうか。現在多くの施設では光回線が導入されていることでしょう。これらの多くは”最大”1Gbpsでのベストエフォート提供となっています。このベストエフォートとは、技術規格上の最大通信速度のことで、実際の通信速度は回線の混み具合によって変化します。実際にインターネット回線を利用した場合、どのくらいの通信速度が出せるのかは、回線事業者は保証しません。もちろん施設に1本の光ケーブルがベストエフォートで引かれていて、そこに1000人のユーザーがいれば、通信速度の低下は避けられません。

では、YouTube Liveで配信するのに必要な速度です。YouTube Liveで重要になるのはアップロードのスピードです。アプリケーションから6Mbps程度でアップロードする場合、だいたい3~5倍程度の速度が”安定して”出ていれば、安定して配信が可能です。ですので、通常だと実測値で20Mbps程度出ているかが目安となるでしょうか。

この安定して速度が出ているというのが大事で、モバイル(WiMaxやLTE)やWi-Fiの場合は常時電波状況が安定しているかがとても重要となります。可能であれば、使用する曜日や時間帯に数回測定をして、平均的にスピードが出ているかを確かめましょう。

ネットワークセキュリティ

たとえインターネット回線があっても安心ではありません。特に企業のオフィスや、学校などの教育施設においては、ネットワークにセキュリティが設定されていることが多くあります。登録されたPCのみ接続できる場合や、ホームページは閲覧できるが、ライブ配信はできない場合などがあります。この場合「ポートの解放」というルーターの設定を行わないとライブ配信はできません。

ですので、既存の回線を使用させていただく場合は、回線速度の確認のみではなく、事前テストの段階でYouTube Liveが配信できるかまで確認するべきです。

事前にシステム担当者にライブ配信ができるかどうかをご確認していただくのが良いと思います。

遅延

YouTube Liveは生配信ですが、仕様上タイムラグが発生します。YouTube Liveの設定項目に「遅延なし」もありますが、実際には20秒から60秒程度の遅延は発生してしまいます。

コミュニティ ガイドライン

配信するコンテンツの種類を把握しておきましょう。友だち、クラスメート、未成年者の動画を撮影するときは、性的な内容を暗示したり、暴力的であったり、危険なコンテンツであったりしてはいけません。これはチャットにも適用されます。YouTube のコミュニティ ガイドラインをしっかり確認しましょう。

また、YouTubeはJASRACと包括契約を結んでいます。ですので、自身で演奏したもの、自身の演奏に合わせて歌唱したもの、自身で制作したMIDIなどは、YouTube Liveで配信することが可能です。しかし、販売されているCDを流すことはできません。市販のCDなど第三者製作の音源を利用される場合は、JASRACが管理する作詞者、作曲者の著作権とは別に、ご利用になる楽曲(音源)毎にレコード製作者、実演家等の関係権利者の著作隣接権について、許諾を得る必要があります。

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