1つ前の記事では、RODE Wireless GO IIを授業撮影で使うというレビュー記事を書きました。では、私が勝手にライバル機と思っているHollyland Lark 150の強みは何なのか。

ボリューム調整

なんといっても、ボリューム調整のしやすさです。受信機にボリュームつまみが付いています。Wireless GO IIはボタンを押してレベルを上げていく(上がり切ってから最小になる)しかないので、調整といった操作感ではありません。このHollyland Lark 150のボリューム調整のしやすさは、抜群です。

ヘッドフォンアウト

Hollyland Lark 150の受信機には、ヘッドフォンアウトが付いています。3.5mm TRSオーディオ出力とは別途にオーディオモニタリング用の追加の3.5mmヘッドフォンジャックがあるので、音をちゃんと聞いて確認できるのは良いですね。

複数セット利用

複数セットが利用できる。Hollyland のホームページで確認すると、7セットの同時使用が可能とあります。ただ、2.4GHz帯を利用していますので、使用する場所でWi-FiやBluetoothが多く飛んでいると、この数は使用できないかと思われます。ですが、7セットというとマイクが14個という事になります。B帯のワイヤレスマイクはアナログだと6波、デジタルでも10波です。2.4GHz帯は理論的には16波使用できるのですが、実際ここまで使用できるようになっている商品は多くありません。RODE Wireless GOで8波。Wireless GO IIは1セット2波。AudioTechnicaのSystem10シリーズも10波。一応公式にHollylandがLark 150は14波まで使用できるとしているのはすごいことだと思います。

チャンネルペアリング

そして、すごいのはそのチャンネルペアリング方法にもあります。一般的にどのワイヤレスマイクも送信機と受信機のペアリングという儀式をおこなわなければ使用できません。特に複数セットを使用する場合はなおさらです。多くのメーカーではch(チャンネル)として周波数が割り振られていて、送信機と受信機を同じchにしてペアリング作業をします。これをしないと、デジタルワイヤレスでは音が出ませんし、アナログワイヤレスだと音が混線してしまい、1つの受信機から2つの音が出てしまったりします。
ですが、Hollyland Lark 150はその必要はありません。受信機と送信機を充電BOXを兼ねた収納ケースに入れると、それがペアリングされるのです。画期的です。チャンネルとか考える必要が無いですし、マイク回収時に混ざってしまっても、ケースに入れた受信機と送信機がペアリングされるので問題ありません。
また、この充電BOXを兼ねた収納ケースは、ファームウェアのアップデートにも利用されます。

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