vMixとは、Windows上でVideo Mixerとして動作するソフトウェアベースのビデオミキサーです。
vMixの動作に必要なのは、Windows10とDirectX10互換のグラフィックカードを搭載したデスクトップPCまたはノートPCとなります。このDirectX10互換のグラフィックカードというのもポイントです。通常動画制作で用いられるAdobeのPremiereやAfterEffectに適しているとされるグラフィックカードは、OpenGLに対応したQuadro系のグラフィックカードになります。しかし、vMixに於いては、ゲームなどでも使用されるDirectX。GeForce系のグラフィックカードという事になります。
同様のソフトウェアベースのビデオミキサーとしては、OBS(Open Broadcaster Software)やXSplit、Wirecastなどが挙げられます。弊社も以前からOBSやWirecastといったソフトウェアベースのビデオミキサーを使用していましたし、Tricasterを使用していた時期もありました。Tricasterは現在も使用しておりますが、近年はもっぱら配信用途としてvMixを使用しております。
弊社が他のソフトではなくvMixにした理由は、MultiViewOverlayとvMix Callという遠隔地にいる相手と簡単につなげられる手法にあります。また、ショートカットやトリガー、Scriptなど、カスタマイズや自動化できる部分が、とても多くある部分もポイントです。
P.I. Engineering X-Keys社のX-keys XKE-124 T-barというコントローラーを使うと、好きなボタンに好きなショートカットを割り当てることができます。いままでのスイッチャーだと、各ボタンの機能はあらかじめ決められていて、合成画面を作ったり、合成画面から合成画面に切り替えたりが面倒なものもありました。vMix+X-Keysの組み合わせならば、10個以上のレイヤーを合成した画面を1つのボタンに割り当てることができ、それらをボタン1つで切り替えていくことができます。合成部分の一部を次々に変えていくのも、自分の好きなボタンに割り当てることもできます。
まさにvMixは、使い込めば使い込むほど自分色に染まっていくスイッチャーです。