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安心空間におけるヒミズの行動 【生物と環境】

 上の映像でも登場したヒミズはいわゆるモグラに比べると小型で、長い尾をもち,地下のごく浅いところで生活しています。本州,四国,九州に分布する日本固有種で,都心を除き,都市部でも腐食層ができるような公園などでも見られることがあります。トンネルの上に重みのある板(ガラス板なら厚さ5 mm以上)を置いておくとそれに沿って新たにトンネルを掘ります。背中に重みを感じることがヒミズにとっては「安心」の条件なのでしょう。ヒミズは昼間でもほぼ一定周期(3時間程度)で行動しているため,トンネルにミミズやヒマワリの種子などを置いておくと,獲物をくわえるとそのまま素早く後退する「back with grip」というヒミズに特有の行動を観察することができます。「日見ず」という和名から,光を嫌うイメージがありますが,日陰では昼間ガラスを通して光が差し込んでいても特に影響は無いようです。
 こちらはヒミズの採餌行動をアップで撮影しました。

[撮影 北垣憲仁]