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安心空間におけるカヤネズミの行動 【生物と環境】

 カヤネズミは本州以南に分布する小型齧歯類で体重10 g程度,体長6 cm程度の日本では一番小さなネズミです。休耕田や河川敷などの、背丈の高い草原に暮らし,ススキやオギ、ヨシなどイネ科の葉を利用して、地表から約1mの高さに直径10cmほどの小さな球形の巣を作り育児や休息に利用します。この映像では,巣の内部スペースの大きさとほぼ同じ大きさのプラスチック容器(25 mm x 65 mm x 75 mm)に巣の入り口と同じ大きさの穴(直径20 mm)を開け,ススキの直径と同じ太さの工作材(直径6 mm)を差し込み,ススキの群落の中に1 mの高さにセットしました。容器の中にアサの種子を入れておくと,カヤネズミが中で食事を始めました。動物の種類ごとに安心できる空間(安心空間)の条件は異なりますが,その条件を満たせば意外に簡単に生活の様子が観察できるようです。

[撮影 北垣憲仁]