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セロリの吸水 【植物の水の通り道】

 独特の香りをもつセロリはセリ科の一種で,発達した葉柄(茎ではありません)が食材に利用されます。発達した維管束(道管や師管などが集まった水の通り道)をもち,色水につけると1分も経たないうちに葉柄の維管束部分が赤く染まり始めます。10分もすると葉の葉脈部分まで染まり,1時間もすると葉全体が真っ赤に染まります。葉柄や葉の色が薄いので,非常に観察しやすい材料です。

[撮影 金井孝之 監修 中西 史]

注) 植物の根は本来色水の色素成分は道管内には取り込まず,水だけを取り込みます。従って道管を色水で染める際は,根や茎,または葉柄の切り口を色水につけるのが正しい実験の方法です(「根を付けたままでも道管が染まる」というのは,細かい根が切れてその切断面から色水がとりこまれていることを誤解したものです)